PixAI攻略本

クレジットの使い方 — 何にいくらかかって、どこで損をするか

モデル共通なぜ SDXL 中心なのか

最終更新 2026-09-08

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目次(15 項目)

PixAI で1枚出すのにいくらかかるのか、どこで損をするのか。公式ドキュメントは消費の要素を5つ挙げるだけで、計算式も刻みも書いていません。実際に測って埋めました。

先に結論

これを覚えておけば足りる
1枚200が下限 3:5 なら10ステップまで全部200。それ以下に下げても安くならない
4枚まとめる 8ステップ以下なら総額200のまま。1枚あたり50でこれが最安
比率は 9:16 3:4 との差は最大2.5倍。ステップ数より効く
高速生成は使わない 1回1,000。生成そのもの(200)の5倍かかる
CFG は無料 いくつにしても値段は変わらない
ミオエージェントは別勘定 Mio.2 はクレジットではなくジェムを使う(後述)

ステップ数で決まる金額(3:5・1枚ずつ)

ステップ クレジット
〜10 200
11 300
12 400

この3点は、次の式に一致します。

実費 = 約 66.67 × (ステップ数 − 6.5)   → 100 単位に丸める。ただし最低 200

1ステップあたり約67クレジットで、100単位に丸められる。だから同じ値段の段が2つ続いたり、1つで変わったりします。

200 より下はありません

ここがいちばん実務に効きます。どう設定しても、1枚200を下回りません。

ステップ 実費 請求
4 (下限以下) 200
8 約 100 200
10 約 233 200
11 約 300 300

3:5 では、10ステップまでどれも同じ値段です。 4ステップに落としても、8ステップにしても、10ステップにしても 200。

下げても安くならないなら、下げる意味は「速さ」だけになります。

まとめて出すと、1枚あたりが下がります

一度に4枚出したときの消費です。

ステップ 1枚ずつ 4枚まとめて 1枚あたり
〜8 200 200 50
9・10 200 400 100
11 300 600 150
12・13 400 800 200

8ステップ以下なら、4枚まとめても総額200のままです。1枚出すのと同じ値段で4枚出る。1枚あたり50まで下がります。

これが最安です。当たりを探す段階で、4枚まとめて出さない理由はありません。

余談下限が、まとめ出しをただにしている

4枚の表は、1枚の式を4倍したものではありません。当てはめると係数は2倍で、丸めの単位は200になります。

4枚の実費 = 約 133.3 × (ステップ数 − 6.5) → 200 単位に丸める。ただし最低 200

上の6点(8〜13ステップ)すべてに一致します。4枚は1枚の2倍で、4倍ではありません。

そのうえで、8ステップだと実費がちょうど200。「最低200」の枠に収まってしまうので、4枚が1枚と同じ値段になります。割引ではなく、下限が効いているだけです。

9ステップで枠から出ます。 そこからは 4枚=1枚の2倍という関係になり、1枚あたりは(1枚ずつ買う場合に比べて)半額どまりです。

つまり、まとめ出しがいちばん効くのは、いちばん安い設定のときという、少し変わった構造をしています。

公式の「1枚ずつなら節約」は、総額の話です

公式はこう書いています。

クレジットを多めに使って一度に 4 枚生成すれば当たりを引きやすく。1 枚ずつなら節約

これは総額の話であって、1枚あたりの話をしていません。 実測では、8ステップ以下なら総額すら変わりません。

「1枚ずつなら節約」は「1枚しか要らないときに4枚出すな」という意味に読むのが妥当です。

アスペクト比で、2.5倍変わります

3つの比率で同じ点を測ったら、比率のほうがステップ数より効いていました(1枚ずつ)。

比率 解像度 10ステップ 11ステップ 12ステップ
9:16 720×1280 200 200 300
3:5 768×1280 200 300 400
3:4 960×1280 400 500 600

11ステップなら、9:16 と 3:4 で 2.5倍の差があります。縦長にするなら 9:16 一択です。

ピクセル数から予測はできません

3つとも高さは 1280 で、幅だけが違います。ところが値段は面積に比例していません。

比率 面積(3:5 を 1 とする) 1ステップあたりの単価(同)
9:16 0.94 0.75
3:5 1.00 1.00
3:4 1.25 約 1.65

9:16 は面積が6%小さいだけなのに、単価は4分の3。3:4 は面積が25%大きいのに、単価は6割増し。 どちらもピクセル数からずれています。累乗で合わせようとしても、2つの比率で指数が食い違います。

計算しているのではなく、サイズごとに値段表が用意されているのだと思います。

⚠️ 公式は「正方形が最も高く、縦長・横長のほうが安い傾向」としていますが、後半は実測と合いません。3:4 は縦長なのに、測った3つでいちばん高いからです。

前半(正方形が最も高い)は、反証できていません。 1:1(1024×1024)を測っていないので、比べる相手がありません。⚠️ 面積では 1:1 は 3:5 と 3:4 のあいだ(3:5 を1とすると 1.07)なので、面積順に並ぶなら 3:4 のほうが高くなるはずですが、上で見たとおり値段は面積に従っていません。

SDXL の標準解像度とも別物です

SDXL には推奨解像度の一覧があり、どの比率でも総ピクセル数を約105万に保つ設計です(1024×1024・896×1152・832×1216・768×1344)。PixAI のプリセットはどれにも一致しません。 720×1280 は 720p という映像の規格で、720 は64の倍数ですらありません。

学習時に使われた解像度から外れた大きさで生成していることになります。画質への影響は測っていません。

CFG は無料

CFG スケールを変えても消費は変わりません(実測)。

ステップ数と違って財布に響かないので、CFG は純粋に絵だけを見て決めていい。1.1 から 0.1 刻みで試すのも、何のコストもなくできます(パラメータの記事)。

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実際の上限は、クレジットではなく待ち時間

ここまでは財布の話です。1日に何枚出せるかを決めているのは、別のものでした。

混んでいる時間帯は、1枚の生成に数時間かかることがあります。 クレジットが余っていても、順番が回ってこなければ枚数は伸びません。

これを避けるための 高速生成 があり、1回あたり 1,000クレジットかかります。8ステップ・4枚まとめの生成そのものが200なので、待たないための料金のほうが5倍高いという構造です。

そして高速生成は、枚数に関係なく1回1,000です。

1回の総額 1枚あたり
1枚だけ + 高速生成 1,200 1,200
4枚まとめて + 高速生成 1,200 300

急ぐときこそ、まとめて出さないと損をします。 1枚ずつ高速生成で回すのは、いちばん高い使い方です。

無料枠 75,000 で見ると、そのままなら 375回(=1,500枚)、高速生成なら 62回(=248枚)。

「無料枠で何百枚も出せる」は、待てる場合の話です。 急ぐなら回数は一桁減ります。

公式が節約方法として優先度を OFF にする(順番待ちになる代わりに安くなる)を挙げているのは、この裏返しです。この料金体系は、待てる人に有利にできています。

公式が挙げている消費の要素

要素 内容
モデル 新しく高品質なほど高い
アスペクト比 大きいほど高い。正方形が最も高く、縦長・横長のほうが安い傾向(⚠️ 「縦長が安い」は実測と合いません。「正方形が最も高い」は 1:1 を測っていないので未確認)
バッチサイズ まとめて出すと総額が変わる
ツール HiRes・顔修正などを有効にすると増える
パラメータ Steps を上げると増える

節約方法として挙げられているのは、ベースモデルを選ぶ・小さいサイズにする・1枚ずつ生成する・ツールを無効にする・優先度を OFF にする、の5つです。

無料でどこまで集められるか

方法 獲得量 1日の上限
デイリーログイン 10,000〜30,000(会員ランク別) 1日1回
アプリ内の広告視聴 5,000 / 回 50,000
作品を投稿する 1,000 / 回 10,000
作品をシェアする 1,000 / 回 3,000
いいねをもらう 100 / 回 2,000
公式SNSのフォロー 10,000 / SNS 最大 50,000(1回限り)
友達招待の完了 20,000(双方) 1回限り

最大の供給源は広告視聴です。 上限まで回せば 50,000。デイリーログインと合わせて 60,000、投稿・シェア・いいねを足して 1日あたり最大 75,000 になります。

⚠️ 成人向けを作る人は、この上限に届きません。 センシティブと判定された作品は投稿者本人しか見られないので、「いいねをもらう」(最大2,000)が成立しません(規約の記事)。上限は実質 73,000 になります。

会員プランによる差はこうです。

プラン 月額 デイリー 月次ボーナス 無料 LoRA 学習
無料 $0 10,000 — —
スターター $9.99 12,000 300,000 月3回
プラス $29.99 20,000 1,000,000 月5回
プレミアム $49.99 30,000 2,000,000 月10回

年額なら月割で $7.99 / $22.99 / $35.99。クレジットを買い足すこともでき、会員だと購入時にボーナスが付きます(スターター +50%、プラス +100%、プレミアム +150%)。

⚠️ 月次ボーナスの数値は公式ページ間で食い違っています。 加入前にアプリ内の表示で確認してください。パックの中身も入れ替わるので、金額はアプリ内で見てください。

同じクレジットで、何枚ぶん出せるか

すべて 3:5・4枚まとめでそろえた表です(公式が挙げている Tsubaki.2 の数字も4枚ぶんでした)。

構成 4枚の総額 1枚あたり 無料枠(75,000/日)で回せる回数 枚数
Haruka v2 + DMD2・8ステップ 200 50 375回 1,500 枚
Tsubaki.2 Lite 2,200 550 34回 136 枚
Haruka v2・28ステップ(デフォルト) 2,800(推定) 700 26回 104 枚
Tsubaki.2 Standard 3,200 800 23回 92 枚
Tsubaki.2 Pro 6,800 1,700 11回 44 枚

⚠️ 枚数は回数を整数にしてから4倍しています。半端な回では生成できないので、割り算の端数をそのまま4倍すると多く見えます。

⚠️ デフォルト同士で比べると、Tsubaki.2 Lite のほうが Haruka v2 より安いという結果になります。

⚠️ この枚数を実際に出すことはできません。 上限を決めているのは待ち時間のほうです。同じクレジットで何枚ぶんの権利があるか、という表として読んでください。

SDXL 系が安いのは、モデルが安いからではありません。DMD2 で8ステップまで落とせるからです。 8ステップなら4枚まとめても下限の200に収まりますが、9ステップで収まらなくなります。この1ステップの差で総額が倍になるので、下限の枠に入れるかどうかが実質の分かれ目です(モデル選びの記事)。

上の表で言うと、Haruka v2+DMD2(1枚50)と Tsubaki.2 Lite(1枚550)で11倍、Tsubaki.2 Pro(1枚1,700)とは34倍の差になります。

⚠️ Tsubaki.2 は安いモード(Lite / Standard)だとネガティブプロンプトが使えません。値段だけで選ぶと、手段をひとつ失います。

ミオエージェント(Mio.2)は、別の財布です

⚠️ ここまでの話は、すべて通常の生成画面のものです。ミオエージェントはクレジットを使いません。

チャットで指示すると絵を出してくれる Mio.2 は、ジェム(Gems)という別の資源で動きます。公式の表現では「Mio.2 における唯一の資源」で、チャットも画像生成も、どちらもジェムから引かれます。

通常の生成画面 ミオエージェント(Mio.2)
使う資源 クレジット ジェム
無料の入り口 デイリーで最大75,000/日 初回の30万ジェムのみ(⚠️ デイリーのログインボーナスはありません)
課金 クレジット購入・会員プラン Mio.2 専用の月額(Bronze $10/Silver $30/Gold $50)
単価 ステップ数と比率で決まる階段 固定単価なし。処理量に応じた従量制

クレジットとジェムは交換できます(一方向)

PixAI の有償クレジットは、ジェムパックに交換できます。⚠️ 無料でもらったクレジットは対象外です。

PixAI 有償クレジット もらえるジェム 相当するパック
150,000 1,100,000 $3
500,000 4,200,000 $10
1,500,000 13,000,000 $30
2,500,000 23,600,000 $50

この表は、クレジットの値段の目安にもなります。 150,000クレジットが $3 のパックと等価なので、おおよそ 50,000クレジット ≒ $1 です。8ステップ・4枚まとめ(総額200)なら、1回あたり約0.4セントという計算になります。

PixAI の会員には、Mio.2 のジェムが毎月付きます(Starter 50万/Plus 100万/Premium 200万)。

上限が3重にかかります

⚠️ ジェムは残高があっても使えなくなることがあります。6時間ごとの上限・7日間の上限・請求サイクルの上限が並行して効いていて、どれかに当たると止まります。

Mio.2 プラン 月額 月のジェム 6時間上限 7日上限
Bronze $10 810万 100万 190万
Silver $30 2,650万 100万 420万
Gold $50 4,730万 280万 1,100万

6時間の枠は 07:00 / 13:00 / 19:00 / 01:00(日本時間)に戻り、週の枠は月曜の 07:00 に戻ります。残量は「設定 → Gem Usage」、請求サイクルぶんは「設定 → Plan & Usage」で見られます。

⚠️ Mio.2 には専用モデルがあります。 Kotone v1(Bronze 以上)、Sena v1(Silver 以上)、Osaki v1(Gold のみ)で、通常の生成画面のモデル一覧とは別物です(モデル選びの記事で扱っているのは通常画面のほうです)。

余談旧「スタミナ」からジェムへ

以前のミオエージェントはスタミナという資源で、毎日30スタミナが無料、足りなければ1スタミナ=300クレジットで買い足す形でした。チャット自体は無料で、クレジットを使うのは画像や動画を作らせるときだけ、という切り分けです。

Mio.2 になってジェムに一本化され、有償スタミナは 1:300 でジェムに変換されました(2026年8月14日まで)。⚠️ 旧スタミナ前提の解説はもう当てになりません。

LoRA 学習のコスト

ベース 学習コスト 学習時間
DiT.1(Tsubaki) 200,000 約70分
DiT.2(Tsubaki.2) 200,000 約2時間
SDXL(Haruka v2 など) 75,000 15〜30分
SD1.5(Moonbeam) 25,000 —

同じデータセットを再利用する場合は50%割引。

SDXL の 75,000 は、無料枠を丸1日ぶん貯めれば届く金額です。ただしその日は生成できません。無料と有料の分かれ目は「何枚出すか」ではなく、LoRA を作るかどうかのほうにあります(キャラ固定の記事)。

まだ分かっていないこと

  • 比率ごとの単価が何で決まっているのか。ピクセル数では説明がつきませんでした。サイズごとの値段表があると考えるのが自然ですが、公開されていません
  • 1:1 と 16:9 の単価。測っていません。⚠️ 1:1 を測るまで「正方形が最も高い」という公式の記述は確かめられません。3つの比率のあいだの面積なので、面積順に並ぶかどうかを見る点にもなります
  • 4枚より多いバッチ。4枚は1枚の2倍(200単位に丸め)でしたが、8枚が4倍なのか、また別の係数なのかは測っていません
  • 他モデルでも同じ係数(3:5 で約67/ステップ)なのか。実測したのは Haruka v2 だけです
  • ツールを有効にしたときの増え方。公式は「増える」としか書いていません
  • ジェムの実際の単価。従量制で固定単価が無いため、「1枚あたり何ジェム」は公式も出していません。⚠️ 通常画面のクレジットと直接は比べられません。比べるなら、同じ絵を両方で出して「設定 → Gem Usage」の減り方を見ることになります

出典

2026年9月4日確認。クレジットと解像度の実測値は同日に取得したものです。9月7日に式と表を計算で検算し、4枚の丸め単位・下限を出る段・枚数の端数・「正方形が最も高い」の未検証を直しました。9月8日に、記事の構成を「何にいくらかかるか」の順に組み替え、抜けていたミオエージェント(Mio.2)のジェムを追加しました(⚠️ この記事は「PixAI の資源=クレジット」という前提で書かれていて、別勘定があることに触れていませんでした)。