PixAI攻略本

PixAI の運営会社・拠点・規約・生成物の権利 — 公式情報だけでまとめる

モデル共通なぜ SDXL 中心なのか

最終更新 2026-09-07

目次(9 項目)

すべて PixAI の公式ページ(利用規約・著作権ポリシー・特定商取引法に基づく表記・料金ページ)から取っています。2026年9月3日時点、規約の最終更新は2025年7月7日です。

運営会社

⚠️ どの国の会社かは、公開情報では確定できません。 分かるのは下の3つで、指す先がそろっていません。特商法表記は米国の住所、準拠法は香港法、二次情報はシンガポール拠点。 資本関係は公開されていないので、「○○の会社です」という言い方はできないというのが正確なところです。

運営 Mewtant Inc.
住所(特商法表記) 1379 Carlton Ave, Menlo Park, CA, 94025(米国カリフォルニア州)
日本の決済事業者 Metanomaly株式会社
住所 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-1-1 PMO渋谷II 7F
営業時間 10:00〜19:00(土日祝・年末年始・夏季休業を除く)
著作権関連の窓口 copyright@withpixai.art
一般の問い合わせ inquiries@pixai.art
準拠法 香港法

日本からの購入には日本法人(Metanomaly株式会社)が決済事業者として入っています。特定商取引法に基づく表記もこの法人名義です。一方で著作権ポリシーの主体は Mewtant Inc.、規約の準拠法は香港法という構成になっています。

⚠️ 利用規約ページの下部に載っている Metanomaly の住所(渋谷区神山町)は、特商法ページの住所(渋谷区渋谷3-1-1)と食い違っています。特商法ページのほうが専用ページなので、そちらを正としました。

二次情報では Mewtant Inc. をシンガポール拠点とし、Menlo Park・シンガポール・東京にオフィスを持つとするものがありますが、公式に確認できるのは特商法表記の Menlo Park の住所だけです。

生成した画像の権利

規約の第4.1条に、日本語が併記された形で書かれています。要約すると、PixAI は AI が生成した画像の所有権も著作権も主張せず、作ったものは自分で自由に使ってよい、という内容です。

ただし、ここは読み方に注意が要ります。

「PixAI が主張しない」と「あなたに著作権がある」は違う

規約が言っているのは PixAI 側が権利を主張しないということだけで、あなたに著作権が発生することを保証してはいません。AI 生成物に著作権が生じるかどうかは各国の法律の問題で、規約が決められる範囲の外にあります。

「PixAI の規約で著作権はユーザーのものと決まっている」という説明を見かけますが、条文はそう書いていません。

商用利用は可能。ただし「無条件で」ではない

利用規約の条文には商用利用の項目がありません(根拠になるのは4.1条の「自由に使ってよい」だけ)。一方で公式ブログの料金ガイドには明記があります。生成した作品は個人利用・商用利用のどちらにも使えて、プランによる違いはなく、無料プランでも商用利用できるとされています。

ただし公式自身が、会員プランに加入したからといって使用したモデルや LoRA、参照画像、第三者のキャラクターがすべて無条件で商用利用できるわけではない、と釘を刺しています。公式が挙げている条件は3つです。

  1. 使用したモデル・LoRA の利用条件を確認すること
  2. アップロードした参照素材の使用権を確認すること
  3. 第三者の知的財産(著作権のあるキャラクター、商標)を含まないこと

モデルページに商用利用の可否など個別の権限設定が記載されている場合があるため、コミュニティモデルは1件ずつ確認するよう案内されています。

そしてこの自由には、規約自身も制限をかけています。

モデルや LoRA には個別のライセンスが付いていて、そちらが優先します。 規約は、コンテンツに一般的なライセンス表示(オープンソースライセンスなど)が付いている場合はその条件のまま扱われるべきだとしていて(5.4b・6.3)、他のユーザーのコンテンツを使う場合も作成者が付した個別条件に従うと定めています(6.1)。

さらに PixAI は権利侵害がないことを保証していません(6.2)。他人のコンテンツ利用から著作権侵害の主張が生じた場合、ユーザーが PixAI を補償すると書かれています。

したがって実務的な結論はこうなります。販売するつもりなら、使ったモデルと LoRA のライセンスを個別に確認する必要があります。「PixAI が著作権を主張しないから何を作っても売れる」は成り立ちません。

アップロードしたモデル・投稿したコンテンツの扱い

ここは見落とされがちですが、取り消せない条項が含まれています。

投稿したコンテンツ(5.4a)については、所有権はユーザーに残りますが、PixAI にサービス提供のための全世界・ロイヤリティフリー・非独占の表示・公開ライセンスを与えることになります。

アップロードした AI モデルファイル(5.6・5.7)については、より強い条件です。ホスト・使用・再フォーマット・送信・保存・複製・オンライン表示・生成サービスでの利用について、非独占・ロイヤリティフリー・永久・取消不能・全世界のライセンスを与えます。ダウンロードを許可した場合は、配布とダウンロード許可まで含まれます。

「永久・取消不能」なので、一度アップロードした LoRA は、後から気が変わっても引き上げられません。自作 LoRA を公開するかどうかは、この条件を理解したうえで決める必要があります。

逆に、他人のコンテンツをダウンロードした側はそれに対する権利を主張できません(6.1)。

年齢と成人向けコンテンツ

PixAI の利用は18歳以上に限られます(2.2)。一部機能ではなく、サービス全体の条件です。

投稿については、露骨・性的・下品と判断される内容には nsfw タグを適切に付ける義務があります(8.1.i)。未成年を表すコンテンツについては規約本文とは別に専用のルールページが用意されていて、8.2.a からリンクされています。

コンテンツガイドラインは、投稿を考えるなら先に読む価値があります

コンテンツガイドラインの分類は2区分です。

区分 扱い
一般コンテンツ すべてのユーザーに表示される(未ログインだと出ないものもある)
センシティブコンテンツ 投稿者本人のみ閲覧可能。他のユーザーからはアクセスできません

判定は AI が自動で行い、誤判定には異議申立て(7営業日目安)ができます。

⚠️ ここが効きます。センシティブと判定された作品は、事実上「公開できていません」。 投稿による宣伝や「いいね」は成り立たないので、PixAI 上で成人向け作品を見せて集客する、という前提は立ちません(無料クレジットの獲得手段のうち「いいねをもらう」も同様です → クレジットの記事)。

⚠️ 禁止されているものが2つ明記されています。

  • 写実的なセンシティブコンテンツ — 実写風モデルで生成したものは禁止で、削除対象。センシティブなタグを含むプロンプト自体、実写風モデルでは使えません
  • 未成年に関するセンシティブコンテンツ — 創作・実在を問わず禁止で、アカウント停止の対象。⚠️ 実際に生成された画像に未成年が描かれていなくても、未成年に関する用語を性的な文脈で使えばセンシティブ判定になりうるとされています

そして成人向けの生成そのものに設定が要ります。「18歳以上の年齢認証」を有効にしていないと生成できません。ほかに「センシティブコンテンツをぼかす」「セーフサーチ」の設定があります。

クレジットと課金

条件 内容
用途 画像生成のみ(3.2)
換金 不可。他の商品・サービスとも交換できない(3.3)
譲渡 不可。他ユーザーに渡せない(3.4)
返金 原則不可。法令が要求する場合を除く(3.5)。返金の乱用はアカウント停止の対象
解約後 残クレジットは自動で繰り越される(3.7)。会員資格が切れても使える

料金は公式の会員ページ記載で、以下のとおりです(USD)。

プラン 月払い 年払い(月あたり) 無料 LoRA 学習 1回の生成で使える LoRA
Free 無料 — — 3
Starter $9.99 $7.99 月3回 5
Plus $29.99 $22.99 月5回 10
Premium $49.99 $35.99 月10回 15

ほかにデイリークレジット、月次ボーナスクレジット、クレジット購入時のボーナス、非公開モデルのアップロード数、新モデルの先行利用、動画生成機能がプランごとに段階的に付きます。

⚠️ 月次ボーナスの数値は公式ページ間で食い違っています。 会員プランのページでは Starter 100万 / Plus 200万と読める記載があり、クレジット獲得のページでは Starter 30万 / Plus 100万 / Premium 200万となっています。加入前にアプリ内の表示で確認してください(クレジットの記事)。

禁止されている使い方で、見落としやすいもの

pixai.art のサイトとアプリ以外の方法で生成サービスにアクセスすることは禁止されています(4.4)。API 利用は問い合わせが必要です。スクレイピングや非公式クライアントでの自動生成は規約違反にあたります。

アカウントの共有・譲渡も禁止です(2.3)。

著作権侵害の申立てと、その限界

Mewtant Inc. は著作権侵害の申立てと異議申立ての手続きを用意していて、窓口は copyright@withpixai.art です。一定期間に複数回の侵害通知を受けたユーザーには、アカウントの利用制限や削除などの措置が取られることがあります。

ただしPixAI は権利の帰属や侵害の有無について最終判断をしないと明記していて、紛争は投稿者と申立人の間で直接解決されるべきものとしています。プラットフォームが守ってくれる仕組みではない、という前提で使う必要があります。

また、侵害を常時監視する義務は負わないとしています。

まとめ:販売を考えるなら押さえる4点

  1. 生成物について PixAI は権利を主張しない。ただし、あなたに著作権が発生することを保証してもいない
  2. モデルと LoRA の個別ライセンスが優先する。売るなら1つずつ確認する
  3. 非侵害の保証はなく、侵害クレームはユーザーが負う
  4. アップロードしたモデルのライセンスは永久・取消不能。公開は後戻りできない

出典(すべて公式)

⚠️ 規約は改定されます。実際に2025年7月7日の改定で返金乱用時のアカウント停止やクレジット繰り越しの規定が追加されています。課金・販売の判断をする前に、必ず現行版を確認してください。

2026年9月7日にコンテンツガイドラインの本文を読み直し、分類を2区分に訂正しました(旧「3区分」は誤り)。あわせて表示制限・実写風の禁止・年齢認証の記述を追加しています。

本記事は規約の内容を整理したもので、法的助言ではありません。